レビューに入る前に、この当時の尾張の勢力図があまりよくわかんない人のためにちょっと補足を入れておきます。
そもそも尾張の守護は斯波氏が勤めていました。当時の守護は在京(幕府のある京都に住まうこと)するのが一般的で、実際の管理運営は、自分の家臣をその土地に派遣して代行させていました。こういう人を「守護代」(守護の代理)と言います。下克上の戦国時代に突入すると、土地に密着している守護代のほうが力を持って、守護を追い出して戦国大名に成長していくケースが増えてきます。朝倉氏・尼子氏・長尾氏(後の上杉氏)なんかがその典型です。尾張国は8つある郡をそれぞれ上四郡・下四郡と分け、上四郡を織田伊勢守家(岩倉織田家)・下四郡を織田大和守家(清洲織田家)という2人の守護代に管理させる「分郡守護代」体制をとっていました。(下図赤線の上部分が上四郡・下部分が下四郡)
で、信パパはそのうちの下四郡の守護代・清洲織田家に仕える三奉行の1人にすぎなかったのですが、熱田・津島の港を押さえたことで経済基盤を確保し、信タンが生まれるころには本家筋の清洲織田家をしのぐ勢いになっていたのです。(下記は信パパが頑張ってた頃の下四郡内の主な城と勢力分布)。ドラマではだいぶイッちゃった感の強いパパですが、その実結構なやり手だったということがわかりますね。
ちなみに、『功名が辻』の山内一豊はもとは上四郡守護代:岩倉織田家の重臣の家柄で、岩倉織田家が覇権争いで信タンに負けて没落したため、放浪の旅に出ることになったのです。色々と繋がったでしょ( ̄ー ̄)ニヤリ
てな予備知識を頭に入れて、第2話に行ってみましょう。












第2話 親父の死
①信パパ危篤で悲喜こもごも
前回ラストで倒れた信パパ。時同じくして 信タンは女踊りに夢中の最中、刺客現れさあ大変!でも主人公なのでこんなとこじゃ死にません、すぐ撃退。と、そこへ家臣が信パパ危篤の知らせを持ってきてようやく事態が動き出します。末森城に急行する信タン。信パパの容態は結構やばくて信パパ自身も毒盛られたかも。。。などと縁起でもないことを言って皆をハラハラさせます。身内だけが集まっている一室でなぜか当たり前のようにいる随天ww信タンは随天にはちょっぴり胡散臭いものを感じているようで別室で2人きりになるとちょっと随天に突っかかります。
信タン「親父死ぬの?ぶっちゃけどうなん?」
随天「わかりませぬ。」
信タン「占いで調べろよ」
随天「私のは占いじゃなくて易ry」
信タン「お前が親父の寿命知ってるのはわかってる。親父はもうすぐ死ぬ。お前の眼力は俺でも見えるもので、ただお前の尊大さにみんながだまされてるだけ。俺はだまされねぇぞ」
ホントはもっとシリアスな口調なんですがwこのやりとりなんか聞くと後に「神を恐れぬ人」と呼ばれたりもする信タンの性格がちょっぴり垣間見られます。
その後、信パパに呼ばれてその場で遺言めいたことを言われるわけですけど、信タンは「遺言はまたそのうちに聞きます。」と言ってツンな対応しちゃうんですね。信パパも「このう・つ・け・が」と病床で苦笑い。どうやら信タンは人とはちょっと違った不思議ちゃんなようですね。きっと信パパの「ドメスティック教育」の賜物なのでしょうw だからって信タンは悪くないゾ、むしろよく育ったほうだ。いい子いい子、信タンはいい子ヾ(´ε`*)ゝ
一方信タンの奥様、帰蝶さんは那古野城で家老の林爺(林通勝:宇津井健)と争論中
帰蝶「信パパのお見舞い行きたい」
林爺「若殿の許しがないと駄目です。それと夫に対して「信長殿」というのはやめてください。(ついでに早く子供作ってください。)」
帰蝶「信長殿はしょっちゅうあちこち行っちゃうから全然顔も合わせられないし、信長殿の許しがないとどこにもいけないしもうたくさん!たくさんたくさん!!」しかし怒ってもお外には行けないので、庭で長刀やってストレス発散です。
→結構長刀の扱いも様になってます。演技もそんなに変じゃなく、台詞もはっきり喋っていて聞き取りやすい。キャンキャン声になりやすい高い声ですが、そうならないギリギリ一歩手前でとどまり、気が強そうだけどそれもなんだか可愛らしいという雰囲気に仕上げている菊池桃子の帰蝶さんです。昔のアイドルはやっぱり華があります。
②信パパさよなら公演
危篤といわれた信パパですが、奇跡的に一旦持ち直します。ところが。。。。
トイレ行ってくると1人で厠へ→途中雷鳴ってパパ錯乱『安祥長家が来おったか~!!』→刀持って暴れまわる→たまたま居たあん(側女)切り殺す→>亡霊におびえるパパ(この亡霊CGクオリティは良い)→パパの妄想に付き合って亡霊退治を一緒にしてあげる随天ww→パパ、ついに信タンに斬りかかる→後ろから羽交い絞めしてようやくおとなしくなるパパ→信タンに遺言:『随天を側に置け、誰も信じるな。それが生きる道だ。あぁぁ尾張統一できんかったよぉ。。。』→パパ死す →信ママ『この私にも最後の言葉を残してください、あなたと連れ添った20年はなんであったかお示しください!』→信ママへの遺言はなく暴れるだけ暴れて逝く信パパ→『なんという20年・・・戦だけにあけくれた・・・・・』信ママ虚無の眼差しでその場を立ち去る。。。。
こんな感じで林隆三さんの1人夢芝居が続きましたw信ジイ・信パパの随天に対するこの絶対的な信頼はなんなんww?戦国時代の人って結構占いとか願掛けとか験担ぎとか今日びの女子高生並にハマッてたってのは聞いたことあるけど。。。人選べってばww
信パパが亡くなって数日後、信ジイがやってきます。
「父より先に死におって。。。」とおいおい泣きます。そのあと信タンが居ないことに気付いてご立腹です。「おい信長どこいった!嫡男がそんなことでどうすんだゴラァ!」
で、信タンはどこ行ったかというと那古野城に戻って鉄砲打ちに出かけてました。今度は帰蝶さんも一緒です。夫婦仲良く射撃デートです(o^-^o)
帰蝶「パパの側にいなくていいの?」
信タン「死ねば皆土に帰るだけだ。あとはつまらん弔い客の挨拶と下心だけ。そんなの見たくない。」と言います。
信タン「ワシは小さいころよく親父にぶったたかれた。この前まで親父を豪胆で恐ろしい人だと思ってたけど、実はこの世に思い残すただの年寄りだった」
しんみりと語る信タン。空に裂く鉄砲の音が信タンなりの弔いでした。
③信パパお葬式。信タンのロックな弔いパフォーマンス
そしていよいよ信パパの葬儀の日。そんな日に遅れて到着した上、正装もせずにいつものきったねぇ格好で現れる信タン。参列する親族・家臣皆びっくりです。信ジイも小声で「何考えとんじゃアァッ!」とブチ切れますが信タンはどこ吹く風。無表情で位牌を見つめます。そして焼香の番になり、位牌の前に立つ信タン。抹香を手に取り。。。。
信タン「思い残されるな。尾張はこの我が手で・・・・!」
と、位牌に思いっきりぶつけてパパ供養。同じ無茶エピなのに清盛さんのには白けて、信タンのにはちょっとグッときてしまったのは一体何が違うのだろう
なんとなくだけど、この違いがわからないかぎり、大河はこの先永遠に迷走し続けるような気がする。。。
→この件で信タンの家督相続を不安視する人が多数となり、信タンの前途も多難に。
キリシタンイベント発生
インド・ゴアで欲望と戦うフロイス。欲望を払うため上半身裸の自分の身体に自分で鞭を打ちつける鞭打ち苦行のカット。ちょっ・・・信パパが退場して画面にドメスティックさがなくなったから次はSMかよwww!と思いきや、よくよく調べてみるとこの「鞭打ち苦行」というのはキリスト教において伝統的な修行法の一つだそう。あぶねーあぶねー危うく恥をさらすとこだったぜよ(;´▽`A``
フロイスが鞭プレイを堪能している同じ頃、日本尾張国では、信パパの家臣だった鳴海城城主:山口教継が今川義元に通じ、信タンに反旗を翻したのです!家督を継いだばかりで家臣の離反とは!一体どうなっちゃうの?ハラハラしたまま次回へ続く!!













昨日から左の二の腕の筋か筋肉が痛むのか、腕を上げると激痛が走って困ります。もしや四十肩?・・・馬鹿な!そんなハズがない!!だって私まだギリギリ20代ヽ(;´Д`ヽ)(ノ;´Д`)ノ
ところで『清盛さん』ではナレ担当の頼朝公がどうにも上手じゃなくて違和感をいつも感じるのですが、『信長』におけるフロイスナレはなかなか良いのです。理由はいろいろありますが、まず1つは、外国人が日本語でナレをしているので、少々のたどたどしさは大目に見れる、むしろ一生懸命さが伝わって微笑ましいということです。一生懸命「おだだんじょうのちゅうのぶながどの」とか言ってるのを聞くと笑っちゃいますけど、けっして嫌な感じはしないです。頑張って日本語覚えてくれてありがとうという励ましの気持ちが湧いて来ます。
もう1つは宣教師の視点でナレが進むという点です。同時代の人間とはいえフロイスは外国人。なので当時の日本のことをよく知らないと言う点では現代人の私達と同レベルです。ですからナレの内容もわかりやすく、かなり初歩的な補足まで入れてくれます。その上でキリスト教的観点・外国人視点から日本と外国との差異も語ってくれるので、「ほぇ~日本では当たり前だけど外国では違うんだへぇへぇ」とそういう新しい発見がちょびっとあったりして面白いです。ナレーションってのはただ単に話せば良いってもんではなく、声質や発声などがまずいと時には場面を壊しかねない危険性もあるので意外と難しいものがあります。これを外国人にやらせるアイディアはなかなか勇気の要る決断だったかと思いますが、思った以上に良い効果が出ている気がします。
ルイス・フロイスといえば『日本史』という歴史書が有名です。宣教師の視点から書かれたこの著作は日本の一次史料から伺えない記述も多く、戦国期研究において重要な史料になっています。信長についてもかなり色々書いてくれてるそうです。田舎の図書館にあるかわかんないですが、機会があったらいずれ読んでみたいものです。
というわけで今日はこの辺で。アデレード・オブリガード!
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